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2008年04月14日(月) 12時00分

「『Google AdWords』の有料クリック、半分は無価値」:ブロガーの主張WIRED VISION

ハワイ在住のサーフィン好きの開発者で、ブロガーでもあるRick Strahl氏が、自分が『Google AdWords』に広告を掲載して料金を支払ったクリック数のうち約半分は、実際にはユーザーによってクリックされていないか、まったく追跡できないかのどちらかだと主張している。

Strahl氏は、Google AdWordsに登録して広告を掲載したが、この広告によって誘導されたトラフィックの約30〜40%が、リンクファーム(独自のコンテンツはなく、大量の外部リンクがあるだけのウェブサイト)によるもので、10%はまったくリンクが張られていないという。

Strahl氏は自身のブログに以下のように書いている。「たしかに、ウェブ広告には、約30メートル離れた所から散弾銃を撃つのと似たところがあるのは認める。だが、リンクファームが存在し、わざわざ広告費を払ってまで狙った主要なターゲット層には、かすりもしていない。非常に腹立たしい話だ。私が無駄な広告料を払っているのを尻目に、誰か(主に米Google社)は、こうした忌々しいクリック1回あたり80セント〜1ドルの利益を上げているのだから」

これは1つの例にすぎず、大半の広告主はGoogle社のサービスでStrahl氏のような体験をしていないのかもしれない。しかし、売り上げにつながらない悪質なクリックをGoogleが問題視し始めていることは確かだ。

Google社の有料クリック(または、スポンサー付き広告のクリック)数は、この数ヵ月で増加ペースが落ちているが、これはGoogle社の取り組みが原因だという話がある。

同社は、より広告主の売り上げにつながるトラフィックを増やすためにアルゴリズムを調整中だと報じられており、これにより、一部の広告主では広告レートが上昇しているという。

広告によって誘導されたトラフィックに問題がある、あるいは逆に、トラフィックに改善の動きが見られるといった実例を知っている読者はいないだろうか? そうしたケースがあれば、ぜひ教えてほしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080414-00000001-wvn-sci