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2008年04月13日(日) 19時37分

ガソリン・道路そしてサラリーマン金太郎ツカサネット新聞

民間調査会社 東京商工リサーチの発表した2008年2月の倒産件数は1,194件で、前年同月比で92件増となり、8%増加したと言う。(集計は負債総額で、1,000万以上の倒産件数)

自民党が言っている戦後最長の好景気の実態は中小企業には波及していない。今の中小企業は、「原料高」という敵と「燃料高」と言う敵の両方に勝たないといけないのだ。ガソリン暫定税率などと言うものは、竹下登元首相が日本の地方自治体に1億円ずつばらまいていた時代に廃止すればよかったのだ。

潤沢な道路特定財源を悪用したから、瀬戸内海に大きな橋が3本も建設される矛盾が起きたのだ。暫定を続けてきた自民党の責任はとても重い。

皆さんも少し思い出して欲しい。数年前に、多くの人が支持していたサラリーマン金太郎と言うドラマがあったが、話の中に静かで綺麗な港町の土地を地上げして、無駄な道路や乱開発利権によって儲ける事をたくらむ、利権国会議員、利権地方議員、悪徳企業、手先の暴力組織などがいて、その集団と戦っていたのが、主人公の金太郎だったはずだ。

彼は、建設会社の社員だったが利権や談合や乱開発には反対をしていた。サラリーマン金太郎の敵には、暫定税率や道路特定財源の利権が流れていたのだ。

今の道路族議員に国土のグランドデザインを語る資格があるのだろうか。貴重な、道路特定財源が、どれだけ乱開発で消費されたと思っているのだろうか。正しい開発と乱開発は違うのだ。利権まみれの自民党道路族の国土計画のグランドデザインは汚れきっている。ガソリン暫定税率は、自民党道路族の生命維持装置にすぎない。

一方、民主党の残念な処は、金持ちが購入するハイオクガソリンの暫定税率まで廃止する必要は無いのに、そこまで判断が出来ていない。そんな事をするから、財源と騒ぐ自民党に利用されるのだ。

自動車取得税についても、高級車の自動車取得税まで下げる必要は無い。きちんと、ユーザ層を税制上で分離するべきだ。自動車ユーザーは全員同じではない。テレビで怒っている金持ち評論家は、高級車の所持者が多くて、ハイオクガソリンを入れている人間も多いはずだ。

天下り役人が、温泉コンパニオン遊びで酒池肉林にひたるような事まで、道路特定財源が使われていた。道路族議員は、選挙で民の怒りの評価を受けて欲しい。自民党は本気で反省しなければ、ずる賢い人間が考えた年金安心100年プランや、ガソリン暫定税率10年延長と言う変な騙し案と似たものを、また考え、自滅に近づくだけだ。

サラリーマン金太郎のように、地方で、乱開発に反対している人もいる。自民党道路族には、総合的なプランや能力が必要ではないだろうか。地方は総合的に美しく発展しなければならない。そして残すべき自然は残すべきなのだ。ガソリン暫定税率を無策のままに継続させ乱開発の財源として温存し使い続けることだけは止めて欲しい。






(記者:日暮影太郎)

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