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2008年04月12日(土) 00時00分

バター不足 輸入前倒し読売新聞

業務用を半年早く

 農林水産省が所管する独立行政法人「農畜産業振興機構」は11日、国家貿易で行っている業務用バターの輸入を例年より半年程度、前倒しすると発表した。

 国内のバター不足に対応するためで、前倒し輸入は初めてだ。

 日本は、関税・貿易一般協定(GATT)の多角的交渉(ウルグアイ・ラウンド)で、一定量の乳製品の輸入を義務づけられた。バターは、国内の年間消費量の約1割に相当する8625トンの輸入枠があり、国家貿易で輸入されている。

 例年は年度を通じて2、3回に分けて輸入の入札をしているが、2008年度分は今年1月に続いて4月に入札し、枠を使い切る。1月入札分は5月ごろ、4月入札分は11月ごろまでに市場に流通する見込みだ。

 国内のバターは、中国などで需要が増加した影響などで業務用、家庭用とも不足気味になっている。

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20080412gr01.htm