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2008年04月12日(土) 07時51分

宇都宮のスーパーで新たに針3本混入 愉快犯の可能性も産経新聞

 宇都宮市石井町のスーパー「ヨークベニマル石井店」で売られた商品に縫い針が混入していた事件で、新たにおにぎりと菓子パンから3本の針が見つかったことが11日、分かった。1月末の3件と合わせて計6件の商品に針7本が混入していたことになる。宇都宮東署は同一犯による偽計業務妨害事件とみて捜査しているが、これまでのところ店側に犯人からの接触はなく愉快犯の可能性も出ている。

 同署の調べでは、9日午後8時50分ごろ、同店の総菜売り場で、女性客(48)が山菜おこわおにぎり2個を購入。10日朝、女性の夫が食べようとした1個に縫い針を発見し、店に連絡した。

 また、同店の女性従業員(59)が11日午後1時過ぎに菓子パンを購入し、同僚の女性(58)と半分にして食べたところ、同僚のパンに2本の縫い針が平行に刺さっているのを見つけた。

 いずれも、マカロニサラダから縫い針の混入が見つかった9日から店頭に並んでいた。サラダやおにぎりのあった総菜売り場と菓子パンの売り場は約5メートル離れたところにあり、犯人は店内の複数の売り場を移動しながら、商品に次々と針を刺した疑いもある。

 同店では、1月30日に陳列した恵方巻きや食パン、メロンパンから縫い針が1本ずつ見つかった。計6件の商品に混入していた針の長さはいずれも約4センチで同じものとみられることなどから、同署は同一犯の可能性が高いとみている。

 同店では11日、営業時間中に店員が金属探知機で一つ一つの商品をチェックしたほか、防犯カメラを8台から15台に増やすことを決めた。今のところ、犯人側から電話や手紙などによる接触はないという。

 相次ぐ針の混入に、同店に買い物に来た主婦(65)は「針が入っていないか品物をよく見て買いました。こんなことが毎日続くと思うと怖いです」と話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000026-san-l09