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2008年04月12日(土) 15時02分

<映画「靖国」>右翼団体が試写会毎日新聞

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映を中止する映画館が相次いだ問題で、複数の右翼団体の代表者らが発起人となり、東京都内で右翼活動家向けの試写会をすることが分かった。右翼団体の抗議活動が上映中止の原因というイメージの解消を図る狙いとみられる。発起人の一人は「映画を見ていない活動家も多い。冷静な判断のためにも見てほしい」と話している。

 関係者によると、試写会は18日午後、都内の映画館で行う。案内を受けた活動家限定で、対象は約100人。上映後、意見交換の時間も設けるという。

 「靖国」を巡っては一部週刊誌が昨年末、「反日映画に国から助成金が出ている」との趣旨の記事を掲載。警視庁によると、3月下旬に一部右翼団体が上映を予定していた中央区の映画館周辺で街宣活動を行った。同26日以降、都内での抗議活動は確認されていないが、映画館の一部は上映を取りやめていた。

 試写会を準備している別の発起人は「映画を見たが、反日的とは思わない。一部が街宣活動をしたのは事実だが、右翼全体が上映をつぶしたというイメージは事実と違う」と主張している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000046-mai-soci