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2008年04月11日(金) 14時50分

ガソリンの携行缶にもルールはあるのに…オーマイニュース

 4月8日、広島市安佐北区にある広島市総合防災センターで、ある実験が行われました。ガソリンと灯油の燃焼実験です。この実験を取り仕切っていたのは、市の消防局でした。

 9日の産経新聞では「消防局が行った実験では、鉄製の容器に入れた2リットルのガソリンが空気になり、ガスバーナーの火を近づけただけで火柱が上がった」と報じています。

 ちなみに消防局危険物係は、ウェブサイト上で「ガソリンは静電気などでも引火するため、火事になると爆発的に火の手が上がる」と説明し、「灯油用のポリ容器ではなく、消防法に適合しているガソリン携行缶や金属製容器で保管するよう」呼びかけています。

 ガソリンなどにかかっていた暫定税率は、4月に入っていったん打ち切られましたが、再び値上げされる可能性もあります。買いだめを恐れた消防局が「させてたまるか」とばかりに展開した、一種のプロパガンダと言えるでしょう。

 しかし、消防局がそれを「やめなさい」と言うのは矛盾しています。なぜなら、ホームセンターなどにあるガソリン携行缶は「消防法適合」という条件で販売されているからです。

 ちなみに、私があるホームセンターで見たものには、5リットル、10リットル、20リットルのタイプがありました。

 これから暫定税率が再開され、ガソリンが高騰する前に買いだめしようとする消費者心理は理解できますが、ガソリン携行缶は1つあればそれで済みます。セルフ式のガソリンスタンドでは、ガソリン携行缶に給油する場合は、必ずお店の人に依頼してください。マイカーに入れるのと同じと言うわけにはいきませんよ。

(記者:河村 崇)

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