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2008年04月10日(木) 17時44分

マイクロソフト、“Stirling”こと次期Forefrontのベータ版を公開Computerworld.jp

 米国Microsoftは4月8日、企業向け統合セキュリティ製品群「Forefront」の次期版(開発コード名:Stirling)のパブリック・ベータをリリースした。Forefrontは、クライアント/サーバ/ネットワーク境界のセキュリティを一元管理するソフトウェア群で、Stirlingとしては今回が初のパブリック・テストとなる。

 Stirling初のパブリック・ベータ版は、米国サンフランシスコで開催中の「RSA Conference 2008」(4月7日〜11日)に合わせてリリースされた。ベータ・テスト参加者は、集中管理コンソールのほか、クライアント/サーバ/ネットワーク境界に対応する各種Forefront製品(Client Security、Security for Exchange Server、Security for SharePoint、Internet Security and Acceleration Server、Intelligent Application Gateway)の限定版(一部の機能が搭載されていない)にアクセスすることができる。

 Forefront製品ラインのうち、Internet Security and Acceleration Server(ISA)は「Forefront Threat Management Gateway」に改称される予定だ。また、Microsoftが2006年に買収した米国Whale CommunicationsのIntelligent Application GatewayもForefrontブランドの下に統一される。

 Intelligent Application Gatewayの新名称については明らかになっていない。ただ、メディア向けのプレゼンテーションで使用されたStirlingを含むForefrontアーキテクチャ図には、ISAすなわちThreat Management Gatewayの一部としてリモート・アクセス機能が示されていた。このことは、ISAとIntelligent Application Gatewayの統合を示唆している。

 また、このプレゼンテーション資料によると、Forefront Client Securityには、アンチマルウェアやホスト・ファイアウォール、NAP(ネットワーク・アクセス保護)との統合機能などが盛り込まれる。さらにSecurity for ExchangeとSecurity for SharePointにも、それぞれのプラットフォームに対応する保護機能に加え、コンテンツ・フィルタリング機能が搭載される予定だ。一方、ISA(Threat Management Gateway)には、ファイアウォール、Webアンチウィルス、リモート・アクセス機能が搭載される。

(John Fontana/Network World米国版)

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