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2008年04月10日(木) 16時05分

「紀元会」会員、集団暴行死 夫と長女に有罪 長野地裁産経新聞

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員、奥野元子さん=当時(63)=が集団で暴行され死亡した事件で、傷害致死と犯人隠避の罪に問われた奥野さんの夫の和宏被告(35)と長女の森久里子被告(38)の判決公判が10日、長野地裁で開かれた。土屋靖之裁判長はいずれも懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 土屋裁判長は判決理由で「奥野さんが暴行される可能性が高いことを認識しながら、現場に連れて行った」と指摘。一方で「反省の態度を示している」と述べた。

 弁護側の「暴行を主導する紀元会の信者らに従わざるを得なかった」という主張については、「信仰心から独善的に暴行に加担した」と退けた。

 判決によると、両被告は昨年9月24〜25日、小諸市の紀元会施設内で、窪田康子被告(50)=傷害致死などの罪で起訴=の指示で、信者らとともに奥野さんに暴行し、死亡させた。また警察官に虚偽の説明をし、組織ぐるみの暴行を隠蔽(いんぺい)した。


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