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2008年04月08日(火) 03時02分

贈賄容疑者が議員秘書12年、パイプ役?…文科省汚職読売新聞

 文部科学省の施設整備を巡る汚職事件で、建設大手「五洋建設」の子会社顧問、倉重裕一容疑者(58)が、旧文部省出身の元参院議員(故人)が初出馬した1983年に五洋建設から送り込まれて選挙を手伝い、落選するまでの約12年間、私設秘書を務めていたことが分かった。

 倉重容疑者は、秘書の肩書を利用して同省で人脈を広げ、同社のために工事情報を収集するだけでなく、同省職員に天下り先を紹介していた。警視庁は、倉重容疑者が業界と同省とのパイプ役だったとみて、癒着の実態を調べている。

 倉重容疑者が私設秘書を務めていたのは、旧文部省管理局長だった自民党の柳川覚治元参院議員。五洋建設関係者や柳川元議員の元秘書によると、倉重容疑者は74年に同社に入社。自民党衆院議員の事務所に出入りする「政治担当」だったが、83年、柳川元議員が参院選に立候補した際、選挙活動を手伝い、そのまま私設秘書になった。その後、同社から給与をもらいながら、元議員のもとで活動していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000004-yom-soci