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2008年04月08日(火) 00時00分

三陸でワカメが高騰中読売新聞

中国産・鳴門産への不信感で

 全国のワカメ収穫量の約7割を占める、宮城、岩手県の三陸産ワカメが高騰している。7日、宮城県気仙沼市で行われた入札会では、1等品の塩蔵ワカメが10キロ・グラム当たり1万5790円の過去最高値をつけた。

 これまでの最高値は毎年1万円程度だったが、この日は、2等品を含めた平均単価も、昨年同期に比べて約2倍の9948円に達した。岩手県宮古市でも、2月末の入札会で、1等品の塩蔵ワカメに1万6511円の過去最高値がついている。全漁連東北事業所によると、輸入ワカメの大半を占める中国産や、産地偽装問題が起きた徳島県鳴門産への不信感から、三陸産のワカメの需要が高まったという。

 気仙沼市の生産者(35)が「今までが安すぎた。安全性が評価された」と喜ぶ一方、別の生産者(62)は「この値段で消費者が買ってくれるのか。来年は消費者離れで安くなるのでは」と漏らしていた。

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20080408gr01.htm