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2008年04月08日(火) 21時24分

<すき家>アルバイト3人が時間外割増未払い訴え告訴 仙台毎日新聞

 外食産業大手・ゼンショー(本社・東京都)が展開する牛丼チェーン「すき家」の仙台市の店舗で働くアルバイト3人が8日、時間外労働分の割増賃金など約31万5000円の未払いがあるとして、同社を労働基準法違反(賃金の不払い)容疑で仙台労働基準監督署に刑事告訴した。

 告訴状などによると3人は仙台市泉区に住む21〜40歳の男女で、05年12月〜06年9月の未払いについて訴えた。3人は07年11月、同労基署に是正を求める申告をしていた。

 告訴後に会見した代理人の笹山尚人弁護士によると、同労基署は08年2月に是正を勧告したが、ゼンショー側が書面の受け取りを拒否。東京都労働委員会での話し合いでは、同社は「3人との契約は労働契約ではなく、業務委託契約」「仮に労働契約だとしても、3人のうち1人は契約社員だった時に実質的店長で、管理監督者のため時間外手当は発生しない」と主張したという。

 笹山弁護士は「業務委託の主張は非常に珍しいケース。有名企業の主張として許されるものではなく、厳しい処分を求めて告訴に踏み切った」と話した。

 ゼンショー広報室は「係争中の事案なのでコメントを差し控えるが、給与はきちんと支払っていると認識している」としている。

 「名ばかり管理職」問題では、日本マクドナルドのケースに関して、08年1月に東京地裁が「職務権限や待遇からみて、管理監督者に当たらない」として、店長への未払い残業代などの支払いを命じている。【青木純】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000132-mai-soci