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2008年04月06日(日) 00時00分

ヘルシア緑茶の異物、店内で混入か読売新聞

陳列時まで梱包

 花王のペットボトル入り飲料「ヘルシア緑茶」を飲んだ男性(43)が体調不良を訴え、除草剤とみられる異物が検出された事件で、問題の商品は工場を出荷後、販売した東京都練馬区のスーパーまで段ボール箱に梱包(こんぽう)されていたことが、同社などの調査でわかった。

 男性は「キャップが緩んでいた気がする」と話しており、警視庁は、異物が店内で混入された可能性が高いとみて、防犯カメラの映像の分析を進めている。

 花王やスーパーの運営会社「ライフコーポレーション」によると、男性が飲んだ1本は先月20日夕、山口市の工場から埼玉県の同社物流センターを経由し、「ライフ大泉学園駅前店」に入荷した24本入り段ボール箱に入っていた。この日に入荷したのはこの1箱だけで、同店はすぐに商品棚に24本を陳列。箱には事前に開けられたような跡はなかったという。

 男性の妻が異物入りの商品を含む2本を購入したのは26日午後6時40分ごろ。同じ箱の商品は既に完売し、同店で判明した購入者に確認したが、ほかに異常はないという。同庁では、商品を直接手に取れる店内で異物が混入された可能性が高いとみている。

 一方、同庁の簡易鑑定の結果、異物は除草剤の成分で、毒性が低い「グリホサート」の可能性が高いことがわかった。国内で一般的に流通している除草剤に含まれているという。

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20080406gr01.htm