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2008年04月05日(土) 13時01分

「靖国」上映中止:東京・大阪で相次ぐ中、新潟では上映 /新潟毎日新聞

 靖国神社を描いたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」を上映中止とする映画館が東京都や大阪府で相次ぐ中、新潟市中央区八千代2の市民映画館「シネ・ウインド」は予定通り上映することがわかった。
 映画は日本在住の中国人監督、李纓(リイン)さんが、終戦記念日の靖国神社の様子などを10年かけて撮影したもの。週刊誌に「反日的内容」との記事が掲載され、一部の自民党議員の求めで異例の試写会が開かれていた。
 シネ・ウインドでは4日から映画館外にポスターを掲示。上映は6月ごろを予定しているという。井上経久副支配人(40)は「ドキュメンタリーは特に、見る人によって受け取り方が違う。自分で見た上で、批判や賛同など議論するきっかけになればいい」と話した。上映中止を求めるメールが4日夕までに1件あったが、ほかは日時の問い合わせや「新潟は上映してくれてうれしい」という電話だったという。
 東京都の配給会社「アルゴ・ピクチャーズ」によると、上映を予定している映画館は、当初の18館から14館ほどとなった。一方で、全国のミニシアターには「応援したい」と上映を新たに検討する動きも出ているという。個人からも「自主上映をしたい」「ぜひ見たいのでがんばって」などの電話が寄せられている。【黒田阿紗子】

4月5日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080405-00000111-mailo-l15