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2008年04月05日(土) 19時17分

イラク射殺事件の軍事会社と契約、米国務省が1年延長へ読売新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省は4日、昨年9月にバグダッドでイラク市民17人を射殺する事件を起こした民間軍事会社「ブラックウオーター」との契約を、今年5月から1年間延長する方針を決めたことを明らかにした。

 同社は、事件をめぐり米連邦捜査局(FBI)の捜査を受けており、国務省の判断は論議を呼びそうだ。

 ブラックウオーター社はバグダッドで米外交官の警護を担当。問題の射殺事件では、同社の要員が国務省の車列を警護中、正当な理由なしに市民を銃撃した疑いが持たれている。

 事件を受け、国務省が契約を延長するかが注目されていたが、国務省当局者は、「彼らの仕事ぶりは非常に良い。FBIの捜査を受けていることは、契約を延長しない理由にならない」と強調した。米政府は2000年に同社と契約を結び、これまでに12億5000万ドルの警護料を支払っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080405-00000045-yom-int