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2008年04月05日(土) 11時48分

<異物混入>花王「ヘルシア」から除草剤成分 何者か混入か毎日新聞

 「花王」(東京都中央区)が販売する清涼飲料水のペットボトル「ヘルシア緑茶」(350ミリリットル)を飲んだ練馬区の会社役員の男性(43)が下痢の症状を訴え、花王が成分を調べたところ、除草剤の成分が検出されたことが分かった。花王に脅迫などはないものの、警視庁捜査1課は何者かが意図的に混入した疑いもあるとして威力業務妨害容疑で捜査を始めた。【川上晃弘、古関俊樹、山本太一】

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 調べでは、男性の妻が3月26日に練馬区内のスーパーでヘルシア2本を購入。31日にそのうちの1本を男性が飲んだところ、洗剤や薬のような味がしたため、のどに指を入れて吐き出したという。男性は下痢を訴えたが、既に回復しており入院などはしていない。

 男性によると、ペットボトルのキャップが少し緩かったといい、混入経路を調べている。男性はもう1本のヘルシアを27日に飲んだが異常はなかった。他の客からの被害の訴えはないという。

 花王によると、除草剤の成分が検出されたものを含むヘルシアは3月5日に山口県の委託先の工場で33万本が製造され、14日に出荷された。物流拠点には約2万本が残っているが、開封して確認したところ異常はみられなかった。練馬区のスーパーには20日に納入され、翌21日から26日まで陳列されていた。

 除草剤は一般に市販されているものとみられる。花王は、除草剤は多量に入っていたとみられるものの、1本すべて飲んでも致死量には達しないと説明している。

 除草剤はヘルシアの原材料には含まれておらず、製造段階ではなく流通過程で混入されたとみている。

 ◇ことば ヘルシア緑茶

 ヘルシア緑茶は、茶葉から抽出する「カテキン」成分を高濃度に含む無糖の健康飲料水で、03年5月から発売開始。カテキンは、脂肪分を低減する働きがあるため、ダイエット効果があるとされ、固定ユーザーは300万人以上とされる。国が食品に健康への効用を示す表示を許可している「特定保健用食品」(今年3月11日現在で764品目)の一つ。

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