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2008年04月04日(金) 12時00分

米Apple社『iTunes Store』、米国最大の音楽小売店にWIRED VISION

米Apple社がついに米Wal-Mart社を抜き去り、米国最大の音楽小売店となったことがわかった——2008年の最初の2ヵ月間に限った話だが。

市場調査会社の米NPD Group社の消費者行動追跡サービス『MusicWatch』が発表した最新のデータによると、Apple社は2008年の1月と2月における音楽の売り上げで、小売大手のWal-Mart社を打ち破ったという。Apple社も、4月3日(米国時間)付でこのことを発表している。

この件が正式に発表される前に、Apple社が自社の従業員に対して送ったお祝いメールを、技術系情報サイトの『Ars Technica』が入手した。それによると、Apple社の『iTunes Store』は、1月の少なくともある1週間で、米国を本拠とするすべての音楽小売店の中で19%のシェアを獲得したのことだった。これはiTunes Storeを第1位に押し上げるには十分な数字だ。Wal-Mart社のシェアはこれより4ポイント低い15%だった。

NPD Group社のこれまでのデータによると、同社は2007年6月、米Amazon.com社をあっさりかわし、米国で3番目の音楽小売店となった。その6ヵ月後、iTunes Storeは米Best Buy社を抜いて第2位に上昇した。現時点で唯一わからないのは、Apple社が2008年の残りの期間もこの勢いを持続できるのかどうかということだ。

更新情報:われわれがオリジナルの記事を書いた後、Ars Technicaがすっぱ抜いたiTunes Storeの売上高に関するレポートが若干の混乱を巻き起こした。

Ars Technicaは、Apple社が米国最大の音楽小売店になったと主張したが、これは1月の1週間分のデータのみをもとにしていた。しかし、Apple社は同社がNo.2の地位を確固たるものにしたとする発表を2月26日に行なっており(日本語版)、当然ながら、それはArs Technicaの記事と矛盾する。

Ars Technicaはワイアード・ニュースに対するざっくばらんな回答の中で、Apple社の発表した第2位というのは2007年12月のみの統計値に基づいたもので、もはや古い数字なのだと指摘した。だが、NPD Group社の話によれば、これは実際には2007年通年のデータに基づいたものだったという。

結局、Apple社が4月3日になってようやく新たなプレスリリースを発表し、1月と2月の両月で全米No.1の音楽小売店になったと公表したことから、この混乱はほぼ終息した。われわれのこの記事も、このリリースを反映した形に書き換えている。

Ars Technicaの記事「Apple社がWal-Mart社を抜き、米国最大の音楽小売業者に」を参考にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000000-wvn-sci