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2008年04月03日(木) 08時26分

「フィルタリング」利用者が方法選択 総務省が改善案フジサンケイ ビジネスアイ

 携帯電話やPHSでインターネットの違法・有害サイトを見られなくする「フィルタリングサービス」について、総務省の検討会は2日、利用者がフィルタリングの方法を選択できる仕組みが必要−などとする報告書の素案を公表した。同省は、過剰な閲覧規制が健全なサイトまで見られなくし、インターネット関連産業の発展を阻害させないよう改善に乗り出す。

 携帯のフィルタリングは、増田寛也総務相が昨年12月、未成年者に原則適用するよう携帯電話各社に要請し、本格導入された経緯がある。現状では、(1)携帯電話会社が認定した「公式サイト」から有害性のないサイトだけ閲覧を認める「ホワイトリスト」(2)無数のサイトから有害情報を排除する「ブラックリスト」−の2方式があり、NTTドコモとKDDIはホワイトリストを中心に適用中。

 ただ、ホワイトリスト方式では一般のサイトがすべて閲覧不能となり、コンテンツ提供会社などが反発している。ブラックリスト方式には有害サイトの完全な遮断が難しい弱点がある。

 報告書素案は、ホワイトリストはネットの利便性を損なうなどと指摘。幅広い年齢層が多様な価値観でフィルタリングを活用できる仕組みが必要とし、ブラックリスト方式を基本に利用者が選べる制度を求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080403-00000023-fsi-ind