県警は２日、富山市辰巳町、無職黒田秋子容疑者（６３）を詐欺の疑いで逮捕した。発表によると、黒田容疑者は複数の人物と共謀し、大阪市内の消費者金融業者を装って１日午前９時ごろ、鶴岡市内の無職女性（６９）宅に電話で「だんなさんが１９９４年に３００万円を借り、現在利息を含めて８９７万円になっている。元金だけでも返してほしい」などと持ちかけ、女性がとりあえず支払える金額として２３０万円を、自身の名義の富山県内の地方銀行の口座に振り込ませてだまし取った疑い。
女性は現金を振り込んだが、夫はすでに死亡しているため借金があったのかどうか確認できず、家族に相談してだまされたことに気づいた。
県警関係者によると、女性から金が振り込まれた直後に、口座から２００万円が引き出されており、黒田容疑者は引き出したことを認めているという。県警は、黒田容疑者は振り込め詐欺グループのメンバーとみて、ほかに関与した人物について捜査を進めている。振り込め詐欺事件で実行犯として容疑者が摘発されるのは極めて珍しいという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20080402-OYT8T00734.htm