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2008年04月03日(木) 11時05分

<映画「靖国」>大阪「第七芸術劇場」など予定通り上映へ毎日新聞

 靖国神社を描いたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止問題で、大阪市淀川区の映画館「第七芸術劇場」や京都市下京区の映画館「京都シネマ」などは映画を予定通り上映することを決めた。「見てもらわないと評価できない」などと説明している。

 映画は日本在住の中国人監督、李纓(リイン)さんが、8月15日の靖国神社など、10年かけて撮った映像を編集したもの。週刊誌に「反日的内容」との記事が掲載され、一部の国会議員が問題視。劇場には上映中止を求める抗議などもあったといい、トラブルの未然防止などを理由に、東京と大阪の計5館で上映が取りやめになった。

 一方、第七芸術劇場は当初の日程通り5月10日から7日間上映する予定。また京都シネマも8月に上映を予定している。第七芸術劇場の松村厚支配人は「これで全国で中止なら、嫌がらせや抗議で取りやめにできることになる。批判する人がいていいし、その通りと思う人がいてもいい。上映しなければ議論にもならない」と話している。広島サロンシネマ(広島市中区)も6月に上映する方針という。

 配給元のアルゴ・ピクチャーズによると、東京でも新たに上映を希望する映画館が出てきており、日程などを調整中という。【中村一成】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080403-00000029-mai-soci