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2008年04月03日(木) 11時01分

取り調べの苦情、全件記録=監視ポストは設置せず−適正化策を公表・最高検時事通信

 検察官による容疑者の取り調べについて、最高検は3日、本人や弁護士から出された苦情をすべて記録した上で、上司が調査を行うことなどを盛り込んだ「取り調べ適正確保方策」を公表した。昨年8月にまとめた鹿児島県議選買収事件などの検証結果を受けたもので、今月中に全国の検察官に通知する。
 警察官の取り調べに関しては、国家公安委員会が先月、問題行為を監視する「取り調べ監督官」の新設を決定。最高検は「上司の指導監督によりチェックが可能」として、新たなポストは設置しなかった。 

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