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2008年04月01日(火) 23時26分

稲田議員「上映自粛する理由はない」…映画「靖国」上映中止問題スポーツ報知

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の東京都内での上映がすべて中止された問題で、文化庁に「作品を見たい」と要請した自民党の稲田朋美衆院議員(福井1区)が1日、共同通信の取材に応じ「上映中止は残念としか言いようがない。映画館側が自粛する理由は何もない」と述べた。

 中止の主な理由とみられる右翼団体の街宣活動については「そういう勢力が入ってくることは迷惑だ。街宣活動で表現や政治活動の自由が制限されることは、あってはならない」と指摘した。

 上映中止のきっかけと指摘される国会議員向け試写会が3月に開かれた経緯を問われると、「文化庁所管法人の助成金が支出されたことを週刊誌の報道で知り、『映画を見せてほしい』と文化庁に求めたが、『公開前に』とか『試写を開いて』などとは言ってない」と釈明。「試写会が開かれたのは、文化庁と配給会社の判断だ」と述べた。

 映画の内容については「小泉元首相が参拝すべきでないと考える人たちのメッセージをうまく伝えていた。説得力があり、最後まで引き込まれる力作だった」と話した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080401-OHT1T00279.htm