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2008年03月29日(土) 17時03分

岡山駅・突き落とし殺人:知事「痛恨の極み」 假谷さんの葬儀で弔辞 /岡山毎日新聞

 岡山市のJR岡山駅で起きた突き落とし事件で、電車にはねられ死亡した県職員、假谷(かりや)国明さん(38)の葬儀が28日、倉敷市笹沖の葬儀場で営まれた。約1000人が参列し、石井正弘知事も「県の損失であり、痛恨の極み」と弔辞を読み上げた。
 石井知事は葬儀の後で報道陣の取材に応じ、「故人は道路改良や橋りょうなどの事業にかかわり、県の発展のための基盤整備に取り組んでいた」と假谷さんの死を悼み、「遺体の傷から事件の悲惨さが伝わってきた。しかし、表情は穏やかで、安らかに天国に行ってほしいと思う」と話した。また、「命を大切にすることは基本中の基本」と、改めて安全なまちづくりに向け、家庭や学校、社会で命を大切にする教育の重要性を訴えた。
 参列者は会場に入りきれないほど訪れ、出棺の車に、そろって手を合わせた。假谷さんの妻(37)の結婚前の同僚で、倉敷市内の主婦(37)は「退職後も家族4人で連れ立っている所を見かけ、幸せそうだったのに」と涙ぐんだ。地域のオリエンテーリングクラブで一緒だった同市真備町、会社員、堀泉さん(55)は「彼はやり残したことがいっぱいあると思う。理不尽な事件で、怒りがこみ上げる」と話した。【山崎明子】

3月29日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080329-00000285-mailo-l33