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2008年03月28日(金) 14時26分

KSD事件、村上元労相の上告棄却…近く収監読売新聞

 ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD、現・中小企業災害補償共済福祉財団)の汚職事件で、受託収賄罪に問われた元参院議員の村上正邦・元労相(75)の上告審で、最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は、村上被告の上告を棄却する決定をした。

 決定は27日付。決定は「村上被告は、職務に関して請託を受け、わいろを受け取った」と指摘した。村上被告を懲役2年2月、追徴金7288万円とした1、2審判決が確定し、村上被告は近く収監される。

 1、2審判決によると、村上被告は1996年、古関忠男・元KSD理事長(有罪確定、死去)から、職人大学(現・ものつくり大学)の設置を求める質問を国会の代表質問に入れることなどの請託を受け、その見返りに現金5000万円を受け取ったほか、96〜98年の事務所家賃計2288万円を負担させた。

 また、同小法廷は、共犯に問われた元政策秘書、中野茂宏被告(61)の上告も棄却した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080328-00000035-yom-soci