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2008年03月28日(金) 16時39分

「人刺そうとナイフ持ち家出」 突き落とし少年供述産経新聞

 JR岡山駅のホームで岡山県職員、仮谷国明さん(38)が突き落とされ死亡した事件で、大阪府大東市の少年(18)が県警の調べに「人を刺そうと思ってナイフを持って家を出た」と話していることが28日、分かった。少年は「岡山に着いて駅周辺をうろついたが、決心がつかなかった」とも説明。県警は家出した段階ではナイフを使うことを計画、岡山駅に到着後は迷いながら駅周辺をうろついていたとみている。

 調べでは、少年は逮捕時、自宅の台所から持ち出した果物ナイフ(刃渡り約12センチ)を、刃がむき出しのままショルダーバッグの中に入れて持っていた。

 少年の説明によると、自宅を出て午後7時ごろ岡山駅に到着。駅を出て西口周辺をうろついて再び駅構内に入り、午後11時5分ごろ、電車を待つ列の先頭にいた仮谷さんの背中を押して線路に突き落としたとされる。

 少年は家出の原因について「経済的な事情で進学をあきらめたことも理由の一つ」と説明。仮谷さんを突き落としたことには「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」と話している。

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