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2008年03月28日(金) 23時04分

訪問販売に停止命令読売新聞

きもの加賀丸高齢者を不正勧誘

 県は27日、商品を販売する意図を隠して高齢者を展示販売会に勧誘したとして、能美市の呉服店「きもの加賀丸」(葉室政徳社長)に対し、特定商取引法に基づき訪問販売の停止を命じた。停止は28日から9か月間で、同法に基づく業務停止命令は県内で初めて。富山、福井の両県も同時に行政処分を出した。

 県によると、同社は、「見るだけでいい」などと言って高齢の女性を、店舗やホテルなどを会場にした和服やアクセサリーの展示販売会に勧誘、執拗(しつよう)に購入を迫る販売方法を繰り返した。県は2005年3月、同社に業務改善を指示したが、その後も苦情や相談が相次いでいた。

 05〜07年の3年間で県には98件1150万円に上る相談があり、富山、福井でも合わせて5500万円を超える相談があった。

 葉室社長は「業務改善に努め、キャンセルにも誠実に対応してきた。突然の業務停止命令は納得できず、処分取り消しを求めて県を提訴したい」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080328-OYT8T00013.htm