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2008年03月27日(木) 03時00分

「人刺そうと駅周辺ふらふら」岡山突き落としで少年供述読売新聞

 岡山市のJR山陽線岡山駅で、岡山県職員假谷(かりや)国明さん(38)が線路に突き落とされ死亡した事件で、殺人未遂で現行犯逮捕された大阪府大東市の少年(18)が、県警の調べに対し、「岡山駅に着いた後、人を刺そうと約4時間、駅周辺をふらふらしていた」と供述していることが、わかった。
 少年は経済的事情で大学進学をあきらめたことを理由に、25日朝に家出をしており、県警は少年が自暴自棄になって犯行に及んだ可能性もあるとみて、さらに動機を追及する。

 調べでは、少年は25日朝に家から兵庫県姫路市の網干駅まで私鉄で行き、タクシーに乗り継ぎ、山陽線に乗り換えた。

 岡山駅に到着したのは午後7時過ぎで、犯行は午後11時5分ごろだった。これまで岡山に行ったことはなかったといい、「大阪を離れたいと思った。行く当ても確認せずに、電車に乗った」と話している。

 逮捕された際、自宅の台所から持ち出した果物ナイフ(刃渡り12センチ)をショルダーバッグに隠し持っていたが、「一度もバッグから出さなかった」と話している。県警は、多くの乗客がホームにいたため、ナイフを使わず、電車を待っていた假谷さんを、とっさに突き落としたとみている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000004-yom-soci