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2008年03月26日(水) 00時00分

強制アフィリエイト(きょうせいあふぃりえいと)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ずいぶん前「アフィリエイト広告」について取り上げました。これは個人が自分のサイトやブログに掲載ける広告の一種で、見た人が広告のリンクをクリックして商品を購入すると成功報酬が支払われるというものですワン。

 この報酬を増やすため、自分のサイトに訪れた人が広告リンクをクリックしたことにしてしまう仕掛けを作ることを強制アフィリエイトと呼びます。

 たいていのアフィリエイト広告は、訪れた人がどのサイトの広告をいつクリックしたかという記録が残るようになっています。クリックしたときから一定の間、対象通販サイトでその人が何か購入すると、記録されているサイトのオーナーに成功報酬が支払われます。強制アフィリエイトを仕掛けておけば、とりあえず一度ページを開いてもらうだけで、広告をクリックしたことになりますワン。必ずしもページを開いた人がどこかのサイトで買い物をするとは限りませんが、たくさん人を呼べば買い物をする確率が高くなって、成功報酬を得る機会が増えると言うわけです。

 強制アフィリエイトが仕掛けてあったとしても、訪れた人は直接的に被害をこうむるわけではありません。別に余分に支払いをさせられるわけではありませんしね。

 しかし、何かちょっとだまされてるような気持ちにはなりますなあ。閲覧者は多少の不快感で済みますが、たまったもんじゃないというのは広告料を払う側。広告効果で商品が売れたわけでもないのに報酬を払っていたら商売あがったりです。発覚すると契約打ち切りで、その後アフィリエイトが掲載できなくなることもあります。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080326nt0a.htm