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2008年03月26日(水) 20時29分

<法科大学院>愛知大に「不適合」評価 日弁連法務研究財団毎日新聞

 法科大学院(ロースクール)の認証評価機関「日弁連法務研究財団」は07年度下半期の評価結果を発表した。今回対象となった7校のうち、愛知大(愛知県)について、新司法試験の対策に著しく偏ったカリキュラムを問題視して「不適合」とした。

 現在74ある法科大学院は5年ごとの認証評価を受けるよう義務付けられており、同財団を含む3機関が担当している。これまで15校が対象となったが、不適合は初めて。今後、文部科学省が調査するが、必要に応じて改善や設置認可の取り消しなどの措置もある。財団は愛知大に「試験対策を主眼とした科目が多数配置され受験予備校が法科大学院をやっている印象がある」と指摘した。

 ほかに対象となったのは▽西南学院大(福岡県)▽福岡大(同)▽独協大(埼玉県)▽明治学院大(東京都)▽創価大(同)▽立命館大(京都府)で、いずれも「適合」。ただ、独協大は07年に一時的に専任教員数が足りない状況が続いたとして、2年以内に再評価を受けるよう要請した。

 愛知大の堀彰三学長は「一部に評価の誤りがあると考え、意見申し立てを検討するが、妥当と考える点は早急に見直し、改善に向けて努力する」とのコメントを出した。【坂本高志】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000136-mai-soci