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2008年03月26日(水) 20時16分

<易鑑定>「幸運乃光」に業務停止命令 不安あおり高額仏具毎日新聞

 経済産業省は26日、「高島易断総本部」の名称を使い「家族全員が地獄に落ちる」と不安をあおり、高額な仏具を購入させたなどとして、宗教法人「幸運乃光」(小沢茂男代表、千葉県袖ケ浦市)に対し、特定商取引法違反で3カ月の業務停止命令を出した。訪問販売による勧誘や契約など一部の業務が28日からできなくなる。宗教法人への同法による処分は初めて。

 経産省によると、幸運乃光は易鑑定会で、鑑定士に「2年間祈願しなければ息子さんに大変な災いが起こる」「息子さんの運気が下がり大変なことになる」などと言わせて、訪れた高齢者らを祈願に勧誘。祈願料や数珠などの費用146万〜934万円を払わせていた。幸運乃光の広報担当者は「代表が命令内容を把握していないのでコメントできない」と話している。

 高島易断は、明治時代の占師だった高島呑象(どんしょう)が始めた易学で、運勢暦や開運暦が有名。「高島易断」は商標登録が認められておらず、同じ名前の団体が複数ある。幸運乃光は74年に設立され、06年度の売り上げは8億6100万円。「高島易断所」や規模が大きいとされる「高島易断総本部神聖館」とは無関係だ。【奥山智己】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000131-mai-soci