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2008年03月25日(火) 01時56分

時効停止に在宅起訴21回、脱税で訪問販売社元会長を逮捕読売新聞

 電気掃除機などの訪問販売会社「ラップ」(現プロポスタ)などの巨額脱税事件で、東京地検特捜部は24日、法人税法違反容疑で指名手配していた同社元会長・山下大作容疑者(48)を逮捕した。

 特捜部は、山下容疑者の公訴時効を停止させるため、これまで21回の在宅起訴を繰り返していた。

 調べによると、山下容疑者は同社役員らと共謀し、1998〜2001年の4年間に、ラップ社と関連会社の所得約31億円を隠し、法人税約9億8000万円を脱税したとされる。

 山下容疑者は02年に行方をくらましたが、24日、福岡地検に出頭した。

 法人税の脱税の時効は5年のため、特捜部は03年11月、起訴により時効の進行が止まる刑事訴訟法の規定を利用し在宅起訴。共犯者の公判中は時効が停止するが、判決確定後は、起訴から2か月以内に本人に起訴状が送達されないと、公訴は棄却されるため、在宅起訴を繰り返してきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080325-00000002-yom-soci