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2008年03月25日(火) 20時50分

Windows CCS利用で高専の教育用PCをグリッド化@IT

 独立行政法人 国立高等専門学校機構とマイクロソフトは3月25日、全国55校ある国立高等専門学校で保有する教育用PCにWindows Compute Cluster Server 2003を搭載し、ネットワークで接続したハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)を行う、「高専連携グリッド プロジェクト」を本格始動したと発表した。

 各高専に数百台レベルで整備されている教育用PCをつなげてグリッドコンピューティング環境を実現する。マイクロソフトは、教育用PCの空き時間を活用して、研究で必要な長時間の高度科学技術計算を短時間で完了させることができるほか、高専の生徒は早くからHPC環境を体験することができると、プロジェクトのポイントを説明している。

 プロジェクトは3年計画。最終的に6500台を結ぶグリッドコンピューティング環境の実現を目指す。

 Windows CCS 2003はマイクロソフトのHPCクラスタ・ソリューションで、Windows Server 2003をベースとしている。マイクロソフトは今回のプロジェクトに対してWindows CCS 2003のライセンスを提供するだけでなく、グリッドの導入を検討している各高専と連携してアプリケーションの稼働検証、評価、導入支援などを行うという。

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