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2008年03月24日(月) 23時32分

慶応に毎年報告求める 法科大学院認証評価産経新聞

 大学に義務付けられた第三者評価を行っている大学基準協会は24日、慶応、法政の2法科大学院について、いずれも「基準に適合している」とする評価結果を公表した。ただ、慶大については、新司法試験の考査委員を務めていた同大法科大学院の元教授に問題漏洩が疑われるような行為があったことを問題視し、慶応大が設置した再発防止外部調査委員会の報告書などを毎年、協会に提出するよう求めた。

 法科大学院は5年に1回、認証評価を受けることが義務づけられ、「不適合」と判断された場合は文部科学省から設置認可を取り消される可能性もある。

 慶大法科大学院の元教授は昨年の新司法試験前、学生向けに答案練習会を開催。不適切な指導が問題となり、昨年6月に考査委員を解任された。認証評価では、問題漏洩が疑われるような事態について「法科大学院の理念との適否の判断以前の由々しきもの」とし、改善を強く求めた。

 一方、大学の認証評価では、平成16年度に判定を「保留」にしていた奥羽大(福島県)と宇都宮共和大(栃木県)は、再評価の結果、奥羽大は「適合」と認定とした。宇都宮共和大は定員に対する入学者の割合が低いとして、協会として初めて「不適合」と判定した。

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