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2008年03月23日(日) 03時03分

拘束米兵、六本木外国人グループと交流…神奈川県警聴取へ読売新聞

 神奈川県横須賀市で東京都品川区、タクシー運転手高橋正昭さん(61)が刺殺された事件で、横須賀署特捜本部は23日にも、米軍に脱走の罪で身柄拘束された横須賀基地所属の1等水兵(22)について「容疑者と接点がある」として、同基地内での任意の事情聴取に応じるよう在日米海軍司令部に要請、聴取を始める。

 また、米兵はナイジェリア系米国人で、都内の民間の外国人グループと交遊関係があるとの情報があり、特捜本部は、米兵の足取りなどを知る上で鍵を握るとみて、このグループについても捜査を進める。

 米軍によると、米兵は22日未明、同基地に「東京都内にいるので来てほしい」と電話をかけてきた。品川区・五反田で午前3時41分、米海軍犯罪捜査局(NCIS)に身柄を拘束された。基地に移送された米兵は、NCISの事情聴取に、高橋さんの殺害事件には関与を否定しているという。

 調べによると、米兵と交流がある外国人グループは、東京・六本木のアフリカ系外国人グループで、米兵が今月1日に同基地から脱走後、接触していたとみられている。米兵が拘束された五反田は、六本木からも近い。

 特捜本部は、米兵の事件前後の行動について注目しており、任意の事情聴取で、クレジットカードがタクシー車内に残されていた経緯を調べるとともに、外国人グループとのかかわりについても捜査を進める。

 米海軍司令部は22日午後、県警からの事情聴取の要請に応じる方針を横須賀市に説明した。

 米兵について、日本側の身柄引き渡し要求にはいつでも応じる用意があり、基地内の任意の事情聴取にも全面的に協力するとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080322-OYT1T00863.htm?from=any