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2008年03月22日(土) 20時09分

慶応大「入学金値下げ」…実は学費アップ朝日新聞

 慶応大は21日、09年度から学部入学生の入学金を値下げし、将来は全廃すると発表した。外国の大学では導入例が少ないとされる入学金の負担を下げることで、優秀な留学生らを集める狙い。一方で年間6万円の「在籍基本料」を新設し、授業料なども見直すため、卒業までの納入額は、薬学部を除いた全学部で増える(薬学部は納入額の変更を検討中)。受験生側の反応が注目される。

 入学金は09年度から、現行の34万円が20万円になる。安西祐一郎塾長は「外国にも開かれた学塾として発展していくために第一歩をしるすことが大事だ」と話した。一方で09年度から授業料や施設設備費を見直すため、特に文、経済、法、商の4学部は4年間の納入額が約18%増と、負担が大きく増える。安西塾長は「文系学部はこれまでが非常に低廉だった」と理解を求めた。

 また、同大は新たな学生支援策として、08年度から家賃補助制度を始める。主に首都圏以外の出身の学生に対し、1人当たり年間12万円を4年間(医学部、薬学部薬学科は6年間)支給するという。対象は1学年当たり約400人を見込む。

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http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY200803220279.html