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2008年03月22日(土) 20時46分

<情報流出>「指導不十分だった」…日銀松江支店が謝罪毎日新聞

 情報は、業務課の男性職員のパソコンからファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」の暴露ウイルスによって流出していた−−。日本銀行松江支店で発覚した内部情報のインターネット上への流出。松江支店では22日正午から、吉岡伸泰支店長らが記者会見。吉岡支店長は「個人のパソコンにはウィニーをいれてはいけないと指導してきたつもりだったが、十分ではなかった」と謝罪した。また「(流出したのは)業務に関する重要なものばかりで、信用不安につながる可能性もある」とも述べた。

 職員は06年1月から今年3月まで、ワードやエクセルの資料を記憶媒体に入れて自宅に持ち帰り、私有パソコンで使用していた。持ち帰ったファイルは計約40件で、流出が確認できたのは5件だった。職員は「ウィニーは削除したつもりだった」と説明している。

 一方、流出した情報は、インターネット掲示板「2ちゃんねる」を介して閲覧が可能となっていた。21日午後には同支店が掲示板の情報削除の要請をした。

 島根県内の3社は、ある信用金庫の06年度決算見込みの中で「破綻(はたん)懸念先へランクダウン」したと記載されていた。

 このうち酒販業者(73)は「経営状態はよくないが、家族全員で歯を食いしばって資金繰りをつけながら頑張ってきた。しかし、これで、つぶれるかの瀬戸際に追い込まれた思いだ」と憤った。【細川貴代、御園生枝里、阿部浩之、小坂剛志】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080322-00000078-mai-soci