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2008年03月19日(水) 13時33分

三浦元社長のロス移送、弁護側は拒否…可否の第1回審問読売新聞

 【サイパン=朝来野祥子】ロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡り、米自治領北マリアナのサイパンで逮捕された元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)について、ロサンゼルスへの移送の可否を審査する第1回審問が19日午後、北マリアナ上級裁判所で開かれた。

 三浦元社長の弁護側は移送を拒否した。次回審問は5月28日に開かれる。

 ラモーナ・マングローニャ裁判官は冒頭、移送手続きを三浦元社長に説明し、弁護側に移送に同意するか尋ねたが、弁護側は「拒否します」と答えた。三浦元社長が法廷に姿を現すのは2週間ぶりで、開廷前には通訳と言葉を交わし、笑顔を見せる余裕もあった。

 弁護側は今後、2003年に日本の最高裁で無罪が確定していることを指摘したうえで、同じ犯罪で2度罪に問われない「一事不再理」に反すると主張する方針。検察側は「三浦元社長は1981年11月の銃撃事件当時、カリフォルニア州にいたが、その後出国して逃亡犯となった」とし、速やかな移送を求める。

 次回の審問までに、検察、弁護側はそれぞれの主張を同裁判官に提出。裁判官が内容を精査し、移送の可否を決定する。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080319-OYT1T00414.htm