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2008年03月18日(火) 00時00分

ウイルス定義ファイル(ういるすていぎふぁいる)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 ウイルス定義ファイルとは、コンピュータウイルスやワームといったマルウエアの特徴的な部分をまとめて記録してあるファイルのことです。

 「パターンファイル」とも呼ばれています。ウイルス対策ソフトはこの定義ファイルを参照して、ダウンロードしたファイルが安全かどうかを調べるのです。対策ソフトのウイルスチェックのやり方はいくつもありますが、定義ファイルを使った方法はとてもよく使われていますワン。

 定義ファイルはたいてい各対策ソフト専用のものが用意されており、ひんぱんに更新されます。通常は特にむずかしい設定をしなくても、勝手にダウンロードして更新してくれます。

 おかげでうっかり忘れがちになるのですが、基本的にウイルス定義ファイルは対策ソフトとは別料金であることが多いんです。だいたい1年くらいでウイルス定義ファイルを更新する権利は切れてしまうので、その後も使うならば所定の料金を払って定義ファイルを買い続けなくてはなりません。

 それを聞くと「対策ソフトを買ったときにお金を払ったのに……」とか「そんなに頻繁に更新しなくても同じでしょ?」なんて言う人がいるんですが、定義ファイルが古いままでは対策ソフトが入っていないようなものです。

 新種のウイルスはバンバン生まれているので、定義ファイルは必ず最新にしておきたいものですワン。「それはわかるけど、あんまりお金かけたくないなァ」という人は、無料の対策ソフトやウイルス定義ファイルが永年無料のソフトなどを利用してみてはいかがでしょう?

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080318nt08.htm