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2008年03月17日(月) 10時31分

立てこもり発砲で無期懲役=組員射殺、警官に9発−横浜地裁時事通信

 神奈川県と東京都で昨年4月、暴力団幹部の射殺後に都営アパートに立てこもり、警察官に発砲した事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた元指定暴力団極東会系組員竹下祐司被告(36)の判決公判が17日、横浜地裁で開かれた。鈴木秀行裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
 弁護側は警察官への発砲については殺意を否認。有期刑を求めていた。
 検察側は論告で、被告が白昼、集合住宅から公道や公園内施設にいた警察官に向け、立て続けに発砲しており、「近隣住民に与えた恐怖や不安は計り知れない。国の治安と社会の平穏に深刻な脅威をもたらした責任は重大」と非難した。
 起訴状などによると、竹下被告は昨年4月20日午前11時半ごろ、神奈川県相模原市のコンビニ入り口付近で、同被告が所属した暴力団の組幹部=当時(37)=の頭部と腹部に拳銃2発を発射して殺害した。
 その後、殺害現場から約700メートル離れた東京都町田市の都営アパート1階の自宅に立てこもり、警視庁町田署の地域課巡査ら4人に室内から拳銃9発を発射。パトカーの窓ガラスを破損するなどした。 

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