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2008年03月15日(土) 11時29分

三浦元社長の逮捕状、ゲラゴス弁護士が破棄求め提訴読売新聞

 【ロサンゼルス=飯田達人】ロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡って、元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)が米自治領北マリアナのサイパン島で逮捕された事件で、ロサンゼルスで弁護を担当するマーク・ゲラゴス弁護士(50)は14日(日本時間15日)、三浦元社長の逮捕状の破棄を求める訴えをロサンゼルス郡上級裁判所に起こした。24日にも審理が始まる見込み。

 添付資料も含め約80ページに上る訴状では、ロサンゼルスの逮捕状に記載された殺人罪と共謀罪が、三浦元社長が日本で判決を受けた事件と同じ事実に基づいている点を指摘。

 さらにカリフォルニア州刑法が2004年に改正される以前は、過去に海外で判決を受けた事件に、同じ犯罪で2度罪に問われない「一事不再理」の原則が適用されていたことや、州刑法の総則が、特別な定めがない限り同法の規定は過去に遡及(そきゅう)しないとしていることを強調し、「逮捕は一事不再理の原則に反し、取り消されるべき」と主張している。

 提訴後、ゲラゴス弁護士は「この訴訟は我々に理がある。一事不再理は法律に明確に規定されている。解釈の問題ではなく、憲法の問題だ」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080315-OYT1T00302.htm