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2008年03月14日(金) 10時51分

米国防総省「フセイン政権とアル・カーイダの関係示す証拠なし」読売新聞

 【ワシントン=五十嵐文】米国防総省が、イラクの旧フセイン政権と国際テロ組織アル・カーイダの直接的な関係を示す証拠は「見つからなかった」とする報告書をまとめたことが13日、明らかになった。

 報告書全文を入手した米ABCテレビなどが伝えた。ブッシュ政権は2003年のイラク戦争開戦前から、フセイン政権とアル・カーイダのつながりを強調、開戦の根拠の一つとしたが、米軍当局がこうした見方を文書で明確に否定する形となった。

 報告書は米軍がイラクで押収した60万点に及ぶ資料や、当時の政権幹部からの聴取に基づいて作成。それによると、フセイン政権はイラク戦争前、政権維持と国力拡大という「長期目標」を達成するため、パレスチナ系組織やアル・カーイダの関連組織を含むさまざまなテロ組織を支援していたが、支援目的は米国への攻撃ではなく、主に「イラク国内外にいる(反体制の)イラク市民」への対策だったと指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080314-00000012-yom-int