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2008年03月14日(金) 11時57分

「文化庁推薦ではない」 映画「靖国」で文科相産経新聞

 4月に公開されるドキュメント映画「靖国 YASUKUNI」の国会議員向け試写会開催をめぐり、渡海紀三朗文部科学相は14日、閣議後の会見で、文化庁が推薦している映画ではないとの考えを強調した。

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 渡海文科相は、配給会社が作成した試写会の案内状に「文化庁の協力による国会議員向けの特別緊急試写会」「協力・文化庁」と表記されている点を問題視。「文化庁が推薦しているような印象を与える。私は文部科学大臣という肩書使用については非常に慎重にしている」と述べ、安易に「文化庁協力」との文言使用を認めるべきではないとの考えを表明。文化庁に厳重注意したことを明らかにした。

 映画「靖国」は、文化庁所管の独立行政法人から750万円が助成されている。政治的な題材なだけに、保守系の国会議員には疑問視する声もある。

 渡海文科相は映画の評価について、「見ていないのでコメントは差し控えたい」と言及を避けつつ、「文化庁で専門家の手続きを経た」として、助成手続きの正当性を強調した。

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