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2008年03月14日(金) 19時33分

買い取り価格は「不適正」=初の司法判断、旧カネボウ買収で−東京地裁時事通信

 投資ファンドが実施した旧カネボウの買収をめぐり、TOB(株式公開買い付け)価格に不満を持つ個人株主が価格引き上げを求めていた問題で、東京地裁は14日、買い取り価格は「不適正」だったとの判断を下した。地裁はTOB価格162円を2倍超上回る360円での株式買い取りを旧カネボウ側に命じた。
 国内企業による合併・買収(M&A)が急増する中、株式の買い取り価格が司法判断によって変更されるのは初めて。今後、M&Aの実施に当たっては、個人投資家など少数株主への経済的対価に配慮する必要性が高まりそうだ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080314-00000121-jij-soci