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2008年03月13日(木) 11時52分

<パレスチナ>イスラエル軍が聖戦幹部ら4人射殺毎日新聞

 【エルサレム支局】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで12日夜、イスラエル軍特殊部隊がイスラム原理主義組織イスラム聖戦の幹部ら4人を射殺。聖戦側は13日未明、別の自治区ガザ地区からイスラエル南部スデロトにロケット弾を撃ち込んだ。けが人はなかったが、軍と武装勢力の衝突が再び激化しそうだ。

 目撃情報では、民間人にふんした軍部隊が4人を乗せた車を銃撃した。ロイター通信によると、軍報道官は逮捕しようとしたが、武器を所持していたため発砲したと主張している。これに先立ち、西岸自治区トゥルカルムでも聖戦メンバー1人が軍部隊に射殺された。聖戦はガザからのロケット弾攻撃を繰り返し行っている。

 イスラエル軍は今月1日、ロケット弾攻撃の阻止を目的にガザ地区北部へ侵攻。数日間の戦闘でパレスチナ人約120人とイスラエル兵2人が死亡した。その後、エルサレムでユダヤ教神学校の学生ら8人がパレスチナ人に射殺される事件も起きている。

 事態沈静化のためエジプトが仲裁に乗り出し、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは12日、イスラエルとの停戦条件を提示していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080313-00000051-mai-int