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2008年03月12日(水) 12時32分

三浦元社長の移送、北マリアナ政府知事が令状に署名読売新聞

 【サイパン=山下昌一】1981年11月のロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡って、米自治領北マリアナのサイパン島で逮捕された元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)について、北マリアナ政府のビニグノ・フィティアル知事は12日、三浦元社長をカリフォルニア州に引き渡す令状に署名した。

 11日に同州から引き渡しを求める移送令状が届き、法的に問題がないことを確認した。

 これを受け、北マリアナ司法省は近く、フィティアル知事の署名が入った令状と同州からの移送令状を北マリアナ上級裁判所に提出し、移送の可否を判断する審理を開くよう求める。

 移送に必要な書類がすべてそろったことで、三浦元社長を巡る司法手続きは一歩前進したことになるが、同裁判所が移送の決定を出した場合でも、弁護側は異議申し立てなどをできるため、元社長が米本土に移送されるかどうかが最終的に決まるまでには、さらに数週間かかるとみられる。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080312-OYT1T00338.htm