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2008年03月11日(火) 11時19分

<ニューヨーク知事>買春認める 家族と住民への謝罪表明毎日新聞

 【ワシントン坂東賢治】米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)=民主党=が、高級売春組織の顧客となっていた疑いが浮上し、スピッツァー知事は10日、夫人と共に会見して家族と住民への謝罪を表明した。

 知事は会見で「家族に対する義務を破る行動をした」と事実上疑惑を認め、「信頼回復に努めたい」と述べた。しかし詳細は明らかにせず、進退についての質問にも答えなかった。米メディアは捜査当局が調べを継続中と伝えており、進退問題に発展することは避けられない見通しだ。

 疑惑は10日のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が報じた。連邦捜査局(FBI)などは今月6日、ニューヨークを本拠に1時間で最高5500ドル(約55万円)もの料金を取る高級売春組織「エンペラーズクラブVIP」を摘発し、4人を逮捕した。スピッツァー知事は2月13日夜、議会公聴会出席などのため、首都ワシントンに出張した際、同売春組織を利用した疑いがもたれている。

 捜査当局は知事が電話でワシントンのホテルへの女性の派遣を確認する内容を盗聴し、録音したという。

 大統領選を前にしたスキャンダルは民主党にとって痛手で、同党からも辞任を求める圧力が強まることが予想される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080311-00000036-mai-int