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2008年03月11日(火) 18時04分

<殺人・放火無罪>法務省に控訴断念求め嘆願書毎日新聞

 04年3月に北九州市で起きた殺人・放火事件を巡り、福岡地裁小倉支部に無罪判決を言い渡された片岸みつ子被告(60)とその支援者らが11日、法務省を訪れ、検察による控訴を断念するよう求める嘆願書を提出した。鳩山邦夫法相に「社会復帰が一刻も早く図られるため、指導力を発揮してほしい」と求めている。

 支援者によると、同省の大野恒太郎刑事局長が対応し「法相と検察には伝えます」と述べた。当事者の片岸被告と長男和彦さん(33)は入室できなかったが、拘置所に入るべき被告を警察留置場で収容する「代用監獄制度」廃止と、取り調べの可視化などを求める法相あての手紙も託したという。

 和彦さんは報道陣に対し「刑事局長に対応していただいたことはありがたい」と述べた。片岸被告は「3年9カ月間、苦しんできた。1日も早く無罪放免になることを願っているし、福岡県警は真犯人を捜すべきだ」と語った。【坂本高志】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080311-00000073-mai-soci