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2008年03月11日(火) 15時05分

<恐喝未遂>暴力団副会長を逮捕 東京駅前ノースタワー巡り毎日新聞

 JR東京駅の再開発の目玉として昨年11月にオープンした「グラントウキョウノースタワー」(43階建て)建設工事を巡り、下請け会社から現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁丸の内署が、指定暴力団住吉会系組長(47)ら数人を恐喝未遂容疑で逮捕していたことが分かった。

 ノースタワーは、JR東日本や三井不動産が発注し、大手ゼネコン7社のJV(共同企業体)が施工。42階建てのサウスタワーを含めると総工費は約1300億円に上る。

 調べでは、組長らはノースタワー建設中の04年9月〜07年11月、大手ゼネコンから下請け工事を受注した建設会社に対し、「おれの顔があったから下請けに入れた」などと言いがかりを付け、あいさつ代名目で現金を脅し取ろうとした疑い。組長は2次団体の組長で、上部組織にあたる住吉会では副会長。

 都心部で進む大規模再開発では工事の下請け業者数も多く、暴力団排除が重要課題となっている。大手ゼネコン7社は工事にあたって、警視庁の協力を得て暴力団からの下請け参入要求を排除するための暴力団等排除協議会を作っていた。

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