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2008年03月10日(月) 12時22分

北京行き航空機テロを機内で阻止、ガソリン持ち込みかサーチナ・中国情報局

 広州日報などによると、新疆ウイグル自治区のイスマイル・ティリワルディ主席は9日、北京で開催中の全国人民代表大会の新疆代表団全体会議で、7日にウルムチ発北京行きの中国南方航空の旅客機内でテロ未遂事件が発生したことを明らかにした。

 同主席によると、同機はウルムチ空港を7日午前10時35分に離陸、12時40分に蘭州空港に緊急着陸した。中国の報道などによると、犯人はガソリンが入った容器を機内に持ち込んだが、乗務員に取り押さえられた。この事件で、負傷者などはなかったという。

 中国でも液体の機内持ち込みが厳しく制限されているが、搭乗時のチェックが機能していなかった可能性がある。

 同主席は、「状況からみて、故意に航空機事故を発生させようとしたことは明らか。犯行の背景や目的について捜査を進めている」と述べた。

 新疆ウイグル自治区トップの王楽泉共産党同区委員会書記によると、自治区の警察は1月27日、国外の東トルキスタン(=新疆)独立運動組織の指揮下にあるテロリストグループの拠点を襲撃。2人を射殺し15人を逮捕した。押収した武器から、グループは8月の北京五輪大会での破壊活動を準備していたとみられるという。

 写真は2007年11月に公開された、反テロリズム特殊部隊の演習の様子。(編集担当:如月隼人)

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