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2008年03月10日(月) 14時49分

空襲の記憶を未来に、B29搭乗の元米兵から寄付続く読売新聞

 一晩で約10万人の市民が犠牲になった東京大空襲から、10日で63年。

 当時の惨禍を語り継いでいる「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都江東区)に、米国から寄付を送り続けているB29爆撃機の元パイロットがいる。

 爆撃中に撃ち落とされて捕虜となり、東京大空襲の夜は味方の襲撃に命を脅かされた。1人の人間を加害者にも被害者にもしてしまう戦争の非情さを知る元兵士は、その記憶を未来に伝える意味を感じている。

 この元兵士は、サンフランシスコに住むレイモンド・ハロランさん(86)。日本の真珠湾攻撃に憤って軍隊に志願し、1944年末からB29のパイロットに。4回目の出撃となった45年1月27日、茨城県上空で撃墜された。パラシュートで着地すると、群衆から袋だたきに遭ったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080310-00000038-yom-soci