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2008年03月10日(月) 15時01分

旧代表の責任「極めて重い」=新銀行東京の内部報告書が判明時事通信

 東京都が出資し多額の累積赤字を抱える新銀行東京(千代田区)の過去の経営状況に関する内部報告書の内容が10日、明らかになった。同行の調査委員会がまとめたもので、旧経営陣が過剰融資を奨励し、デフォルト(債務不履行)への甘い認識があったと指摘。仁司泰正元代表執行役の責任は「極めて重い」とし、「損害への相応の責任を求めることが必要」と結論付けた。
 報告書は、元代表らが行内で「目利きや職人芸という言葉は使うな」などとして経験に基づく審査を排除し、企業の財務データだけに頼ることを強く奨励したと説明。融資実績に応じて最大年間200万円を営業担当に支給したほか、デフォルトが発生しても不問にした。 

【関連用語】 「新銀行東京」
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